やまぎし
今回は、軽井沢にある日本画の千住博美術館を紹介します。滝の絵画が有名ですが、そのほかにも静寂と光を題材に自然との調和を描いた作品が多くあります。ガラスから差し込む自然光と木々、照明と映像を組み合わせた演出等美術館ごと楽しめる場所となっています。
千住博さんとは
ニューヨーク在住の1958年東京都生まれ。
1982年東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。1984年東京藝術大学大学院修士課程修了。修了制作藝大買上。1987年東京藝術大学大学院後期博士課程単位取得満期退学。研究制作東大買上。
崇高で巨大なスケールの滝や崖の作品で世界的に知られています。抽象表現主義に根ざしたミニマルな表現と日本古来の絵画技法を組み合わせた作品を制作しています。
2007年から2013年まで京都造形芸術大学学長を務め、現在は京都芸術大学教授、東京国立博物館アンバサダー、池坊文化芸術財団評議員、学校法人立命館顧問、康耀堂美術館館長、ヴァン・クリーフ&アーペル芸術学校(レコール)マスターズコミッティー委員、公益財団法人徳川ミュージアム相談役等を務めています。
主な作品
<ウオーターシュライン 2010. @羽田空港国際線>
<水神宮 2015 @メトロポリタン美術館>
<滝 @大徳寺聚光院伊東別院>
滝の流れを斬新なタッチで描いて世界に衝撃を与えました。その作品は内外の著名な美術館、建物に収蔵されています。
軽井沢千住博美術館について
美術館にはない開放的、かつ、自然光を存分に取り入れた空間になっています。紫外線等による作品の侵食を考えるとなかなかここまで自然光を取り入れられないのですが、芸術家自らが作り出した美術館だからこそできるコンセプトであり、美術館だと思います。
作品について
当然時期により展示作品は変更されますが、基本は千住博さんの滝、崖、自然をコンセプトにした作品が常時展示されています。
映像と光との共演
光との共演ではブラックライトに照らされた妖しい水面と飛沫が迫力と艶かしさを醸し出しています。
代表的な作品の「滝」を映像と光を交えた作品として展示しています。ほかにはない展示なので、ぜひ直接見て感じてほしいと思います。
滝の水が流れ出し、色を変え流れる量を変えながら、作品群が浮かび、消えていきます。バイオリンの曲調がマッチし作品に吸い込まれていきます。
アクセス
国道18号バイパス沿いで長野で有名なつるや軽井沢店の近郊になります。駅からはちょっと遠いので、レンタル自転車か車での来訪が望ましいかと思います。
利用案内
美術館には珍しい火曜日が休館です。間違いそうなので、開館時期をしっかり確認してから来訪してみてください。
<スマホで検索すると割引情報もありました>
まとめ
軽井沢にある千住博美術館は軽井沢の自然と一体化した光の美術館です。千住博さんの作品をより楽しむための環境が整っていることは当然ですが、それ以上に軽井沢の自然を感じさせ、作品のコンセプトを引き立たせるものがあります。
絵画を実際に見ることは大事ですが、千住博さんの作品を軽井沢千住博美術館で見る大事さを感じさせてくれる美術館です。
ぜひ、軽井沢にお越しの際には、つるやで買い物とセットで来訪することをお勧めします。