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2024年8月5日に株価が歴代2位のマイナス12.4%も1日で下がりました。翌日上昇しましたが、暴落前の水準には戻っていません。暴落の原因もニュースやネットを見てもいろいろな理由が話されていて、いまいち理由もよくわかりません。
やはり、株への投資は危険で辞めた方がいいのでしょうか。
やまぎし
株への投資は思いもかけないことが起こります。リスク商品と言われる所以ですね。ただ、将来の資産形成やインフレリスクへの備えを考えますと株式への投資はみなさんやるべきだと思っています。
ただし、株式投資へのスタンスをしっかり決めて、ご自身のリスク許容度の範囲内で投資を行うことが大前提になります。今一度、株式投資へのスタンスについてお話したいと思います。
基本は優良な株を購入し、持ち続ける<Buy and Hold>
<1928年から2020年までのダウ平均の長期推移>
よく引用される長期株式の推移のグラフです。ジグザグはありますが、世界経済と同じく株価(米国ダウ平均)は大幅な拡大をしています。
リーマンショックやコロナショックのような経済を停滞させる事象が起こると、短期的には株価は下落しますが長期的に見れば順調に拡大しています。15年以上のスパンで見れば、株式投資に株価は購入した価格より利益をもたらしてくれます。
日本の株価は世界株価と違い、長期で低迷していた
<日経平均株価の株価の推移>
日本の株価はバブル期を絶頂に約30年間も長期で低迷してきました。世界の経済(株価)は順調に上がっていく中、日本の株価は低迷しやっと最近になってバブル期の水準を越したことがニュースになりました。
つまり、ここ最近順調に株価が上がってきていたものがガクッと下がったのが8月5日です。図式を見ていただければと思うのですが、株価は常にジグザグします。そういうものなのです。毎日、日が登って朝になり、日が沈み夜になる。そのくらい当たり前に株価は毎日上下します。ここ最近そのジグザグが大きかっただけなのです。
株式を売却する時は、資金が必要な時
株価が高くなると利益確定させるために株式を売却される方がいます。そのことを否定はしませんが、いつ売却することがいいのかは誰にもわかりません。みなさんも最安値で購入して最高値で売却し利益を得たいと思われるかと思いますが、そのようなことはまぐれではあるかと思いますが、常にはできません。
ですので、株式を売却する時は資金が必要な時に売却すればいいのです。資金が必要な時期は人それぞれですので、その人その人で全くタイミングはズレます。資金が必要な時期が株価が高い時かもしれませんし、株価が低い時かもしれません。何度もお話していますが長期投資を前提にすれば、1年以内の株価の上下は誤差です。資金が必要な時に株式を売却し、資金を用意すればいいのです。株価を気にする必要もありません。
優良な株式は、長く運用されて一番売れている投資信託
株式は優良なものを長く保有することがいいとわかりましたが、何を購入すればいいのでしょうかというご質問をよく受けます。長期投資を前提にしていますので、購入すべきは今後も長期で成長していく株式になります。
この長期で成長していく株式を個別の株式で探していくのはなかなか難しいものです。世界的な老舗大企業でも何かのきっかけで簡単に倒産し、株式は紙屑同然になってしまいます。世界的に見てもGMやエンロン、日本でも山一証券や日本航空等多くの老舗大企業が倒産しています。
そうしますと、いくつかの企業が倒産しても影響が少ない投資信託を購入することが一つの株式運用の答えかと思います。ただし、投資信託はリスクは少ないのですが手数料がかかります。長期で持ち続けることを考えますと手数料の違いが大きな収益の差になります。
この手数料が少ないことを考えますとインデックス型の投資信託となり、分散投資がされているものですと一番売られているいわゆるオルカンやS&P500に連動した投資信託になるかと思います。そしてこの2つの投資信託が一番売れている投資信託でもあるのです。
<参照:マネーポスト>