「高校生になってから、お金がかかって大変…」
わが家の娘は地元の公立高校に進学しました。入学当初は「大学は推薦で行けたらいいな」と考えていたのですが、高1の成績が思わしくなく、推薦入試は断念。結果的に高1の途中から塾に通い始め、最終的には大手予備校で私立文系(GMARCH)を目標に一般入試に挑むことになりました。
この記事では、その3年間でかかった塾代・受験費用・大学入学初年度の費用をすべて公開します。同じような境遇のご家族の参考になれば幸いです。
まず知っておきたい:大学入試の仕組みは10年でこう変わった
娘が受験した年、改めて大学入試を調べてみて驚いたのが、入試の形態がこの10年で大きく変化していたこと。「一般入試で入るのが大学入試」というのは今や昔の話です。
私立大学全体で見ると、推薦・総合型(旧AO)入試で入学する学生が今や57%超。一般入試で入学するのは全体の4割強に過ぎません。
「高校の成績を大切にすること」「英検など外部資格の取得」「志望理由書の準備」が早い段階から重要になっています。わが家は高1の成績でつまずいてしまったことで推薦の道が閉ざされましたが、今思えば高校入学直後から入試の仕組みを理解しておくべきでした。
塾・予備校に通った3年間の費用
高1途中〜:英語・数学を地元塾で
推薦を断念した高1の秋から、地元の個別・少人数指導塾に通い始めました。英語と数学の2科目。月額3〜4万円程度で、高1の残り半年分(約6ヶ月)の費用は約24〜30万円でした。
地元塾は大手予備校に比べてコストを抑えられ、先生との距離も近くて質問しやすい環境でした。基礎固めには十分な環境でした。
高2:英語・世界史・国語の3科目へ拡大
高2から私立文系を意識して、世界史と国語も加えて3科目体制に。月5〜7万円、年間では約60〜80万円ほどかかりました。
この時期から受験の現実感が出てきて、娘も本腰を入れ始めました。地元塾の先生から「高3は大手予備校に移った方がいい」というアドバイスをもらったのもこの頃です。
高3:大手予備校でGMARCH私立文系コースへ
高3から駿台・河合塾などの大手予備校の私立文系コースに切り替えました。ここが一番費用のかかる時期。通常授業に加え、夏期講習・冬期講習・直前対策と、年間で約120〜150万円になりました。
講習費用は「取るかどうか」ある程度選べますが、必要なものを選ぶと結局かなりの金額になります。事前に年間の費用をシミュレーションしておくことをお勧めします。
都内私立大学12校を受験した費用
私立文系の場合、「滑り止め」「実力相応校」「チャレンジ校」と複数受験するのが一般的です。わが家は計12校受験しました。
受験料は1校あたり35,000円が相場。12校分で420,000円、共通テスト利用入試も加えると約45〜50万円が受験料だけでかかります。
都内の大学が多かったため交通費は比較的抑えられましたが、それでも1日あたりの昼食・飲み物代も含めると、受験関連費用のトータルは約47〜52万円になりました。
なお、受験校数については「多ければいい」というわけではありません。試験が重なると準備が分散してしまいます。戦略的に受験校を絞ることも大切です。
私立大学(GMARCH)入学初年度の費用 + 準備費用
晴れて合格!となっても、まだまだ出費は続きます。
GMARCH文系の私立大学の初年度納付金は、入学金・授業料・施設費等を合わせると約140〜175万円が一般的です。これを入学手続き期限までに一括(または分割)で支払う必要があります。
さらに入学準備費用として、
- ノートPC:大学から推奨スペックが指定されることが多く、10〜15万円程度
- 入学式のスーツ:女性の場合スーツ・ブラウス・バッグ・靴で3〜8万円程度
- 教科書・参考書:初年度だけで2〜5万円
これらを合わせると入学準備だけで約16〜28万円の追加出費になります。
また、2年生以降は入学金がかからない分、年間費用は少し下がりますが、授業料・施設費は毎年かかります。GMARCH文系の場合、4年間の総額は約500〜550万円になることが多いです。
高1〜大学入学まで:費用の総まとめ
3年間の塾・予備校代と、受験費用・入学初年度費用を合計すると、約400〜515万円という結果になりました。
これは決して少なくない金額です。わが家でも「こんなにかかるとは…」と感じながらも、少しずつ教育費を積み立てていたこと、そして学資保険ではなくNISAで運用してきた資産が役に立ちました。
FPやまぎしからのアドバイス:教育費は「見える化」して早めに備える
今回の体験を通じて、改めて実感したことが3つあります。
① 高3の塾代が想定以上に高い
「高3になってから考えよう」では遅いです。大手予備校の年間費用は120〜150万円。この金額を1年間で用意するのは家計への負担が大きいため、高1・高2から積み立てておくことが大切です。
② 推薦入試も視野に入れるなら高1の成績が全て
推薦・総合型入試は全体の57%に広がっています。「高校入学直後からの内申点管理」は今や大学受験の重要戦略です。わが家はここで出遅れた苦い経験があります。
③ 受験料は「戦略的に」使う
12校受験で受験料だけで50万円近くかかりました。「数を受ければ安心」ではなく、自分の学力と照らし合わせて受験校を絞ることも重要なお金の使い方です。
教育費の準備は「いつから・いくら・どうやって」を早めに整理することが何より大切です。「うちはどうすればいい?」と気になった方は、ぜひFPやまぎしにご相談ください。
FPやまぎし|ファイナンシャルプランナー(CFP)
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