台風が来る前に読む:防災対応+「火災保険で台風被害が補償される」完全ガイド

⚠️ 緊急情報:台風6号が2026年6月3日(明日)朝、関東に最接近予定。今夜中に備えを確認してください。

はじめに

「火災保険なのに、台風の被害で使えるの?」

実は火災保険は台風・大雨・強風などの自然災害にも対応しています。多くの人が「火事のとき専用」と思い込み、使えるはずの保険金を請求しないまま損をしています。

この記事では、台風の防災対応火災保険の正しい使い方をまとめて解説します。

PART 1:台風が来る前にやること

▼ 台風接近前のチェックリスト

タイミングやること理由
前日夜まで外の鉢植え・自転車・物干しを室内へ飛来物で窓ガラスが割れる
前日夜まで雨戸・窓の施錠を確認強風で窓が破損
前日夜まで非常用袋の確認(水・食料3日分)停電・断水への備え
前日夜までスマホを満充電・モバイルバッテリー準備停電時の情報収集
当日朝交通機関の運行情報を確認計画運休が多い
当日朝不要不急の外出を中止暴風・増水での事故防止
当日中浸水リスクがある地域は避難を検討床上浸水は命の危険も

▼ 台風の被害でよくある被災パターン

【強風による被害】
  └ 屋根瓦・棟板金の飛散・めくれ
  └ 雨どい・外壁の破損
  └ 窓ガラスの割れ・歪み

【大雨による被害】
  └ 床上浸水・床下浸水
  └ 土砂崩れによる建物損傷
  └ 雨漏り

【複合被害】
  └ 強風→屋根破損→そこから雨漏り(よくある被害パターン)

PART 2:火災保険で「台風被害」が補償される

▼ そもそも火災保険で台風は使えるの?

→ 使えます!ただし補償の種類に注意が必要です。

補償の種類対象となる台風被害注意点
風災補償強風による屋根・外壁・窓の破損、飛来物による損害ほぼすべての火災保険に含まれる
水災補償床上浸水・土砂崩れによる損害別途加入が必要な場合あり
雹(ひょう)災補償雹による外壁・車庫の損傷風災と同じ補償内に含まれることが多い

⚠️ 保険料を安くするために「水災補償を外している」方は要注意。今すぐ契約内容を確認してください。

▼ 火災保険で補償される具体例

被害の種類具体例補償の種類
屋根の破損台風で屋根瓦が飛んだ✅ 風災
外壁の損傷強風で外壁にひびが入った✅ 風災
雨どいの破損風で雨どいが曲がった・外れた✅ 風災
窓ガラス割れ飛来物でガラスが割れた✅ 風災
雨漏り屋根破損が原因の雨漏り✅ 風災(原因が風の場合)
床上浸水台風の大雨で家に水が入った✅ 水災(加入している場合)
土砂崩れ裏山が崩れて建物が損傷✅ 水災(加入している場合)
カーポート破損強風でカーポートが壊れた✅ 風災(建物扱いの場合)

▼ 火災保険で補償されないケース

ケース理由
経年劣化・老朽化による雨漏り台風が原因ではなく、老朽化が原因とみなされる
水災補償なしで床上浸水未加入の補償は対象外
損害額が免責金額以下契約の免責金額を下回る損害は支払われない
故意・重大な過失による損害対象外
隣家や車の損害火災保険は自分の建物・家財が対象

PART 3:保険を使ったら保険料は上がるの?

▼ 火災保険 vs 自動車保険:使った後の違い

比較項目🏠 火災保険🚗 自動車保険
等級制度なしあり(1〜20等級)
使うと保険料が上がる?上がらない上がる(等級ダウン)
何度使っても影響なし?原則なし使うたびに等級ダウン
途中解約したら?未経過分は返金等級は継続される

結論:火災保険は自動車保険と違い、使っても保険料は上がりません。積極的に請求してOKです。

▼ ただし注意!2026年10月に火災保険が値上げ予定

【火災保険値上げの背景】
  ├ 近年の自然災害(台風・大雨・ひょう)が急増
  ├ 物価上昇による建物修繕費のコストアップ
  └ 4年連続の値上げ(2026年10月が最新改定)

【対策】
  ├ 値上げ前(2026年9月まで)に長期契約(5年など)を締結
  └ 水災補償の区分が細かくなったので、ハザードマップで自宅の水害リスクを確認して補償を見直す

PART 4:台風被害があったとき、保険を請求する手順

▼ 保険請求の流れ

STEP 1:被害状況を記録する
  └ 修理する前に必ず写真・動画を撮影(証拠が最重要)

STEP 2:保険会社に連絡する
  └ 「台風被害で保険申請したい」と伝える
  └ 電話・アプリ・Webから連絡可能(各社異なる)

STEP 3:修理の見積もりを取る
  └ 信頼できる業者に見積もりを依頼
  └ ※修理業者が「保険申請代行」を申し出てくるケースは注意!

STEP 4:保険会社に書類を提出する
  └ 被害の写真、修理見積書、申請書類を提出

STEP 5:保険会社が損害を確認・査定する
  └ 鑑定人が調査に来る場合あり

STEP 6:保険金の受け取り
  └ 査定後、指定口座に振り込まれる

▼ 請求時の注意点まとめ

注意点詳細
修理前に必ず写真を撮る修理してしまうと証拠がなくなり、保険金が下りないことがある
請求期限は3年保険法により3年を過ぎると時効。「あのとき申請しておけば…」は避けたい
保険申請代行業者に注意「保険金を多く取れます」と近づく悪質業者が急増中。保険会社と直接やりとりを
一部損でも請求できる「全壊しないと無理」は誤解。一部破損でも請求可能
過去の被害も請求できる3年以内なら過去の台風被害もさかのぼって請求できる場合あり

まとめ:今日から動けること一覧

#やることタイミング
1外の物を室内に入れる・雨戸を閉める⚡ 今夜中
2非常用持ち出し袋と水・食料を確認⚡ 今夜中
3明日の交通機関情報を確認⚡ 今夜中
4自分の火災保険の補償内容を確認台風後・落ち着いたら
5被害があったら修理前に必ず写真撮影台風後すぐ
6保険会社に連絡・申請台風後・3年以内に
72026年10月の値上げ前に契約見直しを検討9月末まで

おわりに

台風は「来てから慌てる」のではなく、来る前の数時間が命取りになります。

そして被害を受けたあとは、「火災保険=火事のときだけ」という思い込みを捨てて、まず保険会社に連絡することが大切です。修理費の全額が戻ってくることも珍しくありません。

台風シーズン、賢く備えて賢く使いましょう。

※ 本記事は日本経済新聞(2026年4月〜5月)の報道および公開情報をもとに構成しています。

この記事を書いた人

fp.yamagishi

金融機関に勤務しながら、副業でファイナンシャル・プランナーをしています。大学卒業後に金融機関に勤め、10年勤務した後、同業に転職。
25年以上の金融機関勤務経験を活かし、皆さんの資産運用・お金の問題を支援できましたらと考えています。

【資格】
・ファイナンシャルプランナー(CFP)
・FP技能検定1級取得
・貸金業取扱主任者