新宿駅の西口を出て、大通りを少し歩くと、ひまわりが出迎えてくれる美術館があります。SOMPO美術館です。仕事帰りや週末の散策にちょうどいい距離感で、「ちょっと立ち寄ってみようか」という気軽さがある場所です。2026年は開館50周年という節目の年でもあり、特別な企画展も目白押し。今回は、SOMPO美術館の魅力と2026年5〜6月に行くべき理由、さらに周辺の美術館もあわせてご紹介します。
SOMPO美術館とは?
SOMPO美術館は、損保ジャパン(現・SOMPOホールディングス)が運営する企業美術館です。場所は新宿駅西口から徒歩約5分、SOMPOホールディングス本社ビルの1階にあります。2020年にリニューアル移転し、現在の形になりました。
美術館として最も有名なのは、ゴッホの名作「ひまわり」を所蔵していること。1987年、当時の安田火災海上保険(現・損保ジャパン)が競売で約53億円という破格の値段で落札した作品で、以来、この美術館のシンボルとなっています。ゴッホのひまわりは世界に5点しかなく、日本で常設展示されているのはここだけです。
美術館の歴史
- 1976年:損保ジャパン東郷青児美術館として西新宿の高層ビル最上階(42階)に開館
- 1987年:ゴッホ「ひまわり」を約53億円で落札・収蔵
- 2020年:現在地(本社ビル1階)に移転・リニューアルし「SOMPO美術館」に改称
- 2026年:開館50周年を迎える節目の年
移転前の旧館は42階という立地もあり、眺望と芸術を同時に楽しめる場所として人気でしたが、現在の新館は1階という開放的な立地で、ガラス張りの外観が印象的です。街を歩きながら自然と目に入る、都市に溶け込んだ美術館になりました。
2026年5〜6月の展覧会情報
現在開催中:ブーダン展(〜6月21日)
5〜6月に訪れるなら、ぜひ見ておきたいのが「ブーダン展」です。外光派・印象派の先駆者として知られるフランスの画家、ウジェーヌ・ブーダンの日本初の大規模個展となります。
ブーダンは、後にモネの師となった画家で、海と空を軽やかに描く独特のタッチで知られています。日本ではあまり知られていませんが、印象派の誕生に深く関わった重要な画家です。本展では油彩、水彩、パステルなど約100点を展示。海辺の風景や空の表情が美しく、見ていると旅に出たくなるような作品ばかりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会期 | 〜2026年6月21日(日) |
| 休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌火曜) |
| 開館時間 | 10:00〜18:00(入場は17:30まで) |
料金
| 区分 | 一般料金 | オンライン事前購入 |
|---|---|---|
| 一般 | 2,000円 | 1,800円 |
| 25歳以下 | 1,200円 | 1,100円 |
| 高校生以下 | 無料 | 無料 |
※オンライン事前購入は公式サイトまたはe+から購入可能です。
今後の展覧会スケジュール(2026年)
| 展覧会名 | 会期 |
|---|---|
| 山口華楊展 | 2026年7月〜9月予定 |
| マルケ展 | 2026年10月〜2027年1月予定 |
| 東郷青児展(50周年記念) | 2026年内予定 |
50周年の節目の年にふさわしく、充実したラインナップが続きます。特に、旧館の名称にもなっていた東郷青児の特別展は見逃せません。
常設展示:ゴッホの「ひまわり」

企画展と合わせて、常設展示のゴッホ「ひまわり」もぜひ見てください。企画展のチケットで鑑賞できます(時期によっては別途確認を)。
53億円という値段の話は有名ですが、実際に作品の前に立つと、黄色の輝きと力強い筆致に圧倒されます。写真では伝わらない立体感と質感があり、「本物を見る」意味を実感できる作品です。
周辺の美術館・ギャラリー
せっかく新宿西口まで足を運ぶなら、近くの美術館も組み合わせて「アート散策」にするのがおすすめです。
東京オペラシティアートギャラリー(徒歩約10分)

新宿西口から初台方面に歩くと、東京オペラシティの中にあるアートギャラリーがあります。現代アートを中心に、質の高い企画展を開催。
2026年5〜6月の注目展覧会:「シュルレアリスムと日本」展(〜6月24日)。ダリやマグリットなどのシュルレアリスム作品と、その影響を受けた日本の作家の作品を展示。不思議な世界観に引き込まれます。
- 料金:一般1,800円、大学・高校生1,100円、中学生以下無料
- 開館:11:00〜19:00(最終入館18:30)、月曜休館
- アクセス:京王新線・初台駅直結
中村屋サロン美術館(徒歩約5分)

新宿中村屋ビル内にある小さな美術館。中村屋が支援した芸術家たちの作品を所蔵・展示しています。入館500円程度というのが嬉しいポイント。荻原守衛(碌山)の彫刻など、近代日本美術の名作に触れられます。小規模ですが、ワンコインさらっと見られるのでおすすめです。
おすすめ散策ルート(半日コース)
- 10:00 新宿駅西口出発
- 10:05 SOMPO美術館着(ブーダン展+ひまわり鑑賞・約90分)
- 11:35 西口周辺でランチ
- 13:00 東京オペラシティへ移動(徒歩10分または電車1駅)
- 13:15 東京オペラシティアートギャラリー(シュルレアリスム展・約60〜90分)
- 15:00 初台周辺でカフェ休憩
- 15:30 新宿駅に戻り散策終了
ランチは新宿西口のビル群の中にある飲食店が充実しています。中村屋の老舗カレーも新宿西口の名物のひとつ。散策前後に立ち寄るのもいいでしょう。
まとめ:5〜6月の新宿西口アート散策、おすすめです
SOMPO美術館は、アクセス抜群で気軽に立ち寄れる都市型美術館です。ゴッホのひまわりという「一生に一度は見ておくべき作品」を所蔵しながら、2026年は開館50周年という節目の年でもあります。
6月21日までのブーダン展は、印象派好きはもちろん、「美術館は敷居が高い」と感じている方にも入りやすいテーマ。海と空の光を描いた作品は、初夏の散歩にぴったりの爽やかさがあります。
東京オペラシティや中村屋サロンと組み合わせれば、充実した半日アートコースの完成です。普段なかなかアートに触れる機会がないという方も、「ちょっと新宿まで」という気持ちで、ぜひ足を運んでみてください。
※展覧会の情報は変更になる場合があります。お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
