📋 この記事でわかること
2026〜2027年、OTC医薬品をめぐる制度が大きく変わります。
病院の薬代・市販薬の種類・医療費控除、
3つの変化をFPがわかりやすく解説します。
💊 OTC医薬品
💰 医療費控除
💊 そもそも「OTC医薬品」って何?
OTC(Over The Counter)とは、処方箋なしにドラッグストアで買える市販薬のことです。「OTC類似薬」とは、市販薬と同成分・同効果なのに病院で保険処方されている薬のことで、今回の制度改正の焦点です。
🏛️ 3つの大きな制度変化(2026〜2027年)
保険自己負担増
「特別料金+25%」追加
市販薬の種類が増加
市販化・病院不要で購入可
ケーション税制拡充
20万円へ拡大要望
① 病院の薬代はどう変わる?
政府・与党の合意(2025年12月)により、市販薬と同成分の薬(OTC類似薬)を病院で処方してもらう場合、薬代の25%を「特別料金」として追加負担することになります。
対象となる薬の例(77成分・約1,100品目)
| カテゴリ | 代表的な薬 | 市販薬 |
|---|---|---|
| 胃腸薬 | ガスター(ファモチジン)など | ○あり |
| アレルギー薬 | クラリチン(ロラタジン)・アレグラ系 | ○あり |
| 湿布・鎮痛剤 | ロキソプロフェン湿布、インドメタシン系 | ○あり |
| 解熱鎮痛薬 | ロキソニン(ロキソプロフェン)系 | ○あり |
📊 窓口負担の変化(薬代1,000円の場合)
② 市販薬の選択肢が増える!スイッチOTC化
政府は「海外でOTC化されているのに、日本ではまだ処方薬のまま」という薬を積極的に市販化する方針を打ち出しています。
📌 対象:海外2カ国以上でOTC化済みの約60成分を2026年度末までに市販化
📌 最新例:タダラフィル(ED治療薬)のスイッチOTC化が2025年9月に了承
📌 効果:病院に行かなくても薬が買えるケースが増加→医療費の節約に
これにより「軽い症状なら薬局で自分で解決 → 重い病気は病院へ」というセルフメディケーション(自己治療)の文化が広がります。
③ 2026年5月1日〜 医薬品販売制度改正
| 改正ポイント | 内容 |
|---|---|
| ⚠️ 濫用防止の強化 | ジフェンヒドラミン(睡眠薬成分)・デキストロメトルファン(咳止め成分)等の販売時に薬剤師の確認義務が強化 |
| 💻 オンライン販売解禁 | 要指導医薬品の一部がオンライン服薬指導のみで販売可能に(対面不要) |
| 🏷️ 特定要指導医薬品 | 適正使用のため引き続き対面確認が必要な品目は「特定要指導医薬品」として対面販売を維持 |
💰 医療費控除・セルフメディケーション税制はどう変わる?
📋 今日からできる5つのアクション
かかりつけ薬局で相談。市販薬に切り替えられる場合は薬剤費が安くなることも。
花粉症・軽い頭痛・胃もたれ程度なら市販薬で対応し、スイッチOTC化の恩恵を活用。
セルフメディケーション税制を使うにはレシートが必要。年間1.2万円超えたら確定申告へ。
通常の医療費控除とセルフメディケーション税制は選択適用。年ごとの医療費次第でどちらが得かは変わります。
高血圧・糖尿病・がん等で継続的に薬が必要な方は追加負担から除外される予定。2027年3月の制度開始時に確認を。
📌 まとめ
| 変化のポイント | 内容 | 時期 |
|---|---|---|
| 🏥 病院の薬代が上がる | OTC類似薬77成分・1100品目に25%の特別料金追加 | 2027年3月〜 |
| 💊 市販薬の種類が増える | 約60成分をスイッチOTC化。病院不要で購入可能に | 2026年度末 |
| 📋 薬の販売ルール変更 | オンライン販売解禁・濫用防止の確認強化 | 2026年5月〜 |
| 💰 税制優遇が拡充へ | セルフメディケーション税制の上限20万円・対象拡大 | 2026年〜検討 |
🎯 FPからのメッセージ
政府の狙いは「軽い病気は自分で薬局で解決 → 重い病気は病院へ」という流れを作ることで、膨らむ医療費を抑制することです。市販薬のレシートを保管する・セルフメディケーション税制を活用するという小さな習慣が、これからの家計防衛につながります。
やまぎしFP事務所 山岸英博 CFP®
※本記事は2026年4月時点の情報をもとに作成。